林先生のメルマガを転載させていただきます。
26日には、喜多方JC会館にて立志大成の四カ条について講義していただきます。
★☆林英臣の元氣メール第720号☆★ 雅号は綜観(そうかん)
「言葉と香りは日本文化の基本」6/18 本暦(旧暦)五月十日
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こんばんは。今週の土日は、綜學社主催「側近学」合宿講座です。
会場は京都研修所(東山区上人町)。終了後、綜學社の役員会が開かれます。
◆本号の「日記」の小見出しです。→内容は下記をご覧下さい。
☆明治時代は、東洋・日本思想の亡失期
☆アメリカと中国、二つの大国に占領されそうな日本
☆10年後の自分から叱咤激励を受けよ!
◆連載から、ちょっとご紹介!→詳しくは下記をご覧下さい。
香道があるように、日本人の嗅覚は大変鋭敏です。香席(香道の席)では、
古典や和歌を題材に香りを表現します。和歌は大和言葉で詠むのですから、
言葉と香りは日本文化の基本でした。
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●日記● 平成25年6月13日〜16日
★☆明治時代は、東洋・日本思想の亡失期
6月13日(木)、神戸の今啓林会(今井啓介会長)で「日本学」第1回の
講義。会場は神戸一宮神社。林塾関係者が5人参加してくれた。
講義の要点(一部)は次の通り。
明治の指導者は、儒教や武士道を学んでいたから大丈夫だった。
大正にはいると日本人は根無し草になる。昭和になると、その反省から
日本回帰の運動が起こる。それは敗戦で消えかかる。でも種火として残り、
日本再生に結ばれてきた・・・(要点ここまで)。
明治という時代を思想史的に見れば、東洋・日本思想の亡失期と言える。
明治維新と共に我が国に西洋思想が一気に入ってきて、日本人は根無し草と
なっていく。儒教の教えや武士道などは、前近代的な古臭いものとして
葬り去られてしまったのだ。
しかし、明治が終わる頃までの日本人は大丈夫だった。明治の指導者たちの
幼少期は、まだ幕末であり、彼らが受けた教育の基本は、仁や義を教える儒教
(朱子学や陽明学)や、天下国家のために生きることを求める武士道にあった
からだ。
ところが大正時代になると、英雄や人物を否定するデモクラシーや、勝手主義の
リベラリズム、無責任な個人主義、秩序を破壊する無政府主義などが蔓延する。
その結果、「日本人力」が消え失せていき、このままでは祖国を失いかねない
という危機感が生じることになる。
それへの反省から、昭和になると日本回帰の運動が起こった。その一つに、
今期の浜松(東林志塾)と神戸(今啓林会)のテキストである文部省認定
『大國民讀本』の著者、林平馬氏の活動があった(平馬氏の孫・慎平氏と
綜観は同志)。本書を読むと、日本の混迷の原点が明治維新にあり、
大正時代頃になると、相当亡国状態に陥っていたということが分かる。
その日本回帰の運動は、大東亜戦争の敗戦で一旦消えたかに見えた。
しかし、種火となって存続し、今日活発化している日本再生の動きに結ばれて
いる。これを着実に育てていくことが、転換期に生きる我らの使命である。
林塾からの参加者は下記の通り。
福丸孝之塾士(1期生・内務総監・大阪府茨木市議)
布田拓也塾士(3期生・国是部会長・大阪府泉佐野市議)
上田光夫塾士(5期生・情報部会長・大阪府茨木市議)
佐藤基裕塾員(5期生・兵庫県宝塚市議)
大久保信克塾生(8期生・井坂信彦代議士(1期生)秘書・綜學社青年部長)
林塾と言えば、先日(6日)の会津立志セミナーに下記の2名が参加して
くれていた。前前号で紹介すべきところを忘れたので本号に記す。
江花圭司塾士補(7期生・福島県喜多方市議)
大桃英樹塾士補(7期生・福島県南会津町議)
★☆アメリカと中国、二つの大国に占領されそうな日本
6月14日(金)、今日は林塾「政治家天命講座」西日本合同講座で講義。
内容は国語と大和言葉についてだが、冒頭に今後の外交について話す。
今までの政治は、基本的にアメリカに従順であれば事足りた。現在我が国に
とって脅威となっている中国は、少し前まで経済力も軍事力も乏しかったから、
特に心配する対象ではなかった。
世界は動いている。アメリカは60年代半ば頃から、徐々に世界指導力を低下
させてきた。社会秩序のエージング(老化)現象だ。一方中国は、近年豊かに
なった経済力を背景に、軍事力を増強し覇権大国の地位を掛け昇ってきた。
先日(9日)の米中首脳会談は、衰退しつつあるものの、まだ何とか世界一の
地位を保っているアメリカと、世界中に影響力を広げつつある中国による話し
合いだった。オバマ大統領と習主席による会談は8時間に及んだという。
報道された内容は、そのほんの一部に過ぎない。が、その中に習主席の発言
として、両国で太平洋を二分しようという意味の文言があったのには「やはり」
と思わされた。
これからの日本のキーワードは「自立」にある。戦後政治は、あらゆる分野に
渡って戦勝国アメリカの統制の下に行われてきた。概ねそれで凌いでこられた
のだが、これからはアメリカだけ見ていたのでは収まるまい。そこに中国が
絡んでくるからだ。
今後のアメリカは、太平洋における軍事的影響力を次第に後退させつつも、
経済的に一層中国に進出することで、大国の地位を保とうとするのでは
あるまいか。
指導国家の地位を存続させたいアメリカと、海洋国家となって太平洋に進出
したい中国。その狭間で翻弄される日本。余程しっかりしないと、知らぬ間に
日本を占領する国が二カ国になっていたという事態になりかねない。
6月議会の忙しい中、33名の塾士・塾士補・塾員・塾生が広島に参集。
日本改新に向かって、大いに盛り上がった。
★☆10年後の自分から叱咤激励を受けよ!
6月15日(土)午前、綜學社・青年部長の大久保信克君とスケジュール管理
の打ち合わせ。昼過ぎ、岡山に移動。午後6時から「佐藤一斎」の講義。
幕末志士たち共通の師・佐藤一斎は、若いときから時間を惜しめと教えた。
人間はある年齢を過ぎないと、なかなか時間の大切さに気付かない。
やっと気付いたときは、既に精力が衰えている。そのときになって悔やまない
よう、青年期に志を立てて勉学に励みなさいと。
こういう教訓を話すと、年輩の人たちは大抵耳を閉ざしてしまう。
「今さら聞いても益無し」という顔付きだ。
しかし、こうしてみてはどうだろうか。今から10年後の自分を想定し、
10年後の自分から今の自分を振り返るのだ。今60歳なら70歳の自分を
想定し、10年若い今の自分に叱咤激励して貰うのだ。
「お前は10年若い。今の私よりも断然若い。やるなら今だ。今立ち上がれ!
その若さなら、きっとやれる。決断しなければ必ず後悔するぞ」などと励まして
頂こう。効果絶大なり。是非ともお試しを。
6月16日(日)、林塾の南出賢一塾士(4期生・泉大津市議)の指導で
ボクシングの稽古。会場は西宮の甲子園ボクシングジム。一緒に練習したのは、
石川勝塾士(4期生・元吹田市議)、布田拓也塾士(3期生・泉佐野市議)、
勝井太郎塾士(6期生・宇陀市議)と、インターンの大学生3名。
若い諸君と一緒に、いい汗をかくことが出来た。
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下記連載は、現代文明を超える共生文明の創造のために書いています。
これからの経営と、政治改革のヒントになれば幸いです。
毎回読み切りになるよう工夫。バックナンバーは林英臣ホームページに掲載中!
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「東洋的達人の研究・老子に学ぶ人間の大きさ」その102
◆◆◆言葉と香りは日本文化の基本◆◆◆
◇マイ神社を持とう◇
身近で行える「低念子を受けないですむ方法」の続きです。お勧めしたいのが、
既に述べている神社参拝です。神社は神様が住む場所ですから、基本的に「土地
が持っている力」の高い所に建てられています。鬱蒼とした鎮守の森もあり、
場のエネルギーがとても充実しているのです。
筆者の仕事は出張が基本ですが、講義会場が神社の参集殿や社務所であることも
多く、定期的に参拝する神社が数社あります。いわばマイ神社です。日常の動き
の中で、そのままお参り出来る神社があるというのは、清々しくて本当に有り
難いことです。
神社は、我が家や会社の中に置くことも可能です。それが「神棚」です。
神棚にも大きな浄化力がありますから、お祭りして心を込めて拝みましょう。
また、五感に触れるものを楽しむことも、意識レベルを上げる効果があります。
素晴らしい景色を視、落ち着く音や心洗われる音を聴き、爽やかな香りを嗅ぎ、
美味しいものを味わい、心地良くて癒されるものに触れることによって、人間は
幸せな気分になってまいります。
◇香道があるように、日本人の嗅覚は大変鋭敏◇
五感の一つ、嗅覚で述べれば、自分に合った良い香りを楽しむことが、高念子
レベルに波長を合わせる上で有効になります。大和言葉では、ニホヒ(匂い)、
カホリ(香り)、カグ(嗅ぐ)などが、嗅覚に関わる表現です。
ニホヒ(匂い)のニは芳醇(賑やか、煮る)、ホは秀でる様子(稲穂、
ほむら(炎)、誉む)。ヒは、エネルギーや氣にあたる根源的な力(日、火、
たましひ)を表します。即ちニホヒは、醸成されて出てくる優れた香気の
ことです。
カホリ(香り)のカは、奥深くてはっきりせず疑問な状態(陰、微か、霞、空)。
ホは秀でる様子、リは動き(ラ行音は語尾に付いて変化・活動を示す)を表し
ます。即ちカホリは、目には見えないが、こちらに伝わってくる妙(たえ)なる
動き(臭気の発現)のことです。
それから、カグ(嗅ぐ)のカは疑問、グは結合を表すク(括る、組む、国)の
濁音で、強く受け止める様子を表します。即ちカグは、はっきりしないものを、
しっかりと受け止める動作のことです。神社参拝の際に森の香りをカグと、癒し
に大変優れた効果がありますね。
香道があるように、日本人の嗅覚は大変鋭敏です。香席(香道の席)では、
古典や和歌を題材に香りを表現します。和歌は大和言葉で詠むのですから、
言葉と香りは日本文化の基本でした。
日本人は言葉と感覚(嗅覚などの五感)によって気持ちを高貴に保ち、生活の中
で高念子を受け入れてきたのです。今は昔の、携帯もスマホも無かった頃の話
ですが、頂いた手紙に淡い香りが添えられていたりすると、しみじみと相手の
奥ゆかしさを感じたものです。(続く)
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◆林英臣(綜観)が本氣で熱講!◆
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☆林が唱導している文明論と構想☆
◎「文明維新」東西文明が800年周期で交代。21世紀は世界史激変の転換期
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